コラム「千歳の環境」1997年に京都で採択された、京都議定書。その中には深刻な地球温暖化問題を解決に導く、CO2など6種類の温室効果ガスを先進国全体で削減する目標が盛り込まれています。日本では、2008年4月から第一約束期間に入り、温室効果ガスの削減目標は1990年と比較して6%削減することが目標となりました。


しかし、1990年に比べ総排出量は、逆に6%以上も上回っている状態と言われ、環境に対する企業の具体的な取り組みの見直しが必要となってきています。

そこで、現在注目されているのが天然ガスです。地中に埋蔵されている天然ガスは、燃料にしてもCO2排出量が少なく、石油と違って採掘できるガス田が各地にあるため、地域の自然の恵みを活かして生産することができる21世紀型のエネルギーと言われています。千歳市工業団地でも平成14年(2002)より敷設されており、苫小牧市の勇払地区からパイプラインで供給されるようになりました。
天然ガスのCO2排出量が少ないのは、メタンを主成分とし、不純物をほとんど含まないからです。輸送の際もパイプラインを利用しているので、車輸送によるCO2排出を防ぐことができるうえ、天候や交通などの影響を受けることはありません。人体に有害な一酸化炭素を含んでいないため、安全かつ環境に配慮した輸送方法で供給することができるエネルギーなのです。

天然ガスのもう一つの魅力は、経済的で効率的な生産力。熱効率も高く、光熱費の削減につながるとともに、苫小牧産の天然ガスが利用できるため、中東等の原油に頼ることなく安定した価格での供給を見込むことが出来ます。また、重油が排出する煤などの汚れをほとんど発生させないので、高価なボイラーや煙突を汚さず、機器の交換やメンテナンスの回数が格段に減ることになります。

世界中のガス田埋蔵量は石油を凌ぐとも言われ、クリーンで可能性のある新しい燃料、天然ガス。環境対策への企業責任と、生産を効率的・経済的に運営していかなければならない生産事業には欠かせない条件になってきています。