市長の企業訪問記

フジッコ株式会社

訪問日:2015年08月26日(水)

 今回訪問した企業は、千歳市第4工業団地に立地する「フジッコ株式会社」です。
 フジッコ株式会社北海道工場は、平成25年1月から操業を開始し、北海道産生乳を使用したカスピ海ヨーグルトやお惣菜を製造しています。

 フジッコ株式会社の主力商品である豆・昆布製品の原料の多くは、北海道産であり、北海道とは縁が深く、北海道に生産拠点を構えたいという思いがあったそうです。千歳市立地の決め手は、「優れた交通アクセス」と「良質な水」とのことでした。
 千歳市は道内各地から原材料を運ぶ陸路が充実し、さらに商品を本州へ出荷する苫小牧港にも近く物流面での優位性があり、新千歳空港が近いため人の移動が容易であるとのことでした。
 豊富で良質な水が得られることは、食品製造に大きなメリットとのことです。
 北海道工場で生産する「カスピ海ヨーグルト」は、順調に売上が伸びて、生産量も増えているそうで、これは「北海道」という地域ブランド力のおかげとのことでした。
 健康に良いとされる「カスピ海ヨーグルト」ですが、近年の健康志向の高まりから、乳脂肪を気にされる方など、より健康意識の高い方をターゲットとして「カスピ海ヨーグルト脂肪ゼロ」を9月から新発売するそうです。
 カスピ海ヨーグルトは、その保健機能が認められ、同じく北海道工場で生産する「おいしいだいず水煮」とともに、 北海道食品機能性表示制度「ヘルシーDo(ドゥ)」※ の第1回認定商品でもあります。
 「だいず水煮」の製造ラインでは、茹でたての大豆をいただきました。固茹での枝豆のような食感で、とても美味しいものでした。素材の良さを感じました。
 千歳市で操業している以上、千歳産原料を使用した商品開発を進めたいというお話もいただきました。
 操業にあたり、地元から大勢の雇用をしていただきましたが、募集に対して応募者数も多く、また操業後の定着率も良く非常に助かっているとお話いただきました。
 最近は、人材の確保を目的とした企業進出も増えておりますが、千歳市は、札幌市も通勤圏内であり、人材の確保についても優位性があります。
 お忙しい中対応いただきました高浦工場長をはじめ、従業員の皆様に改めて感謝いたします。