市長の企業訪問記

株式会社ザイマックスカレス北海道

訪問日:2024年01月26日(金)

 今回訪問した企業は、千歳市第4工業団地に立地する「株式会社ザイマックスカレス北海道」です。

 北海道エリアでリネンサプライサービスを提供するため、2021(令和3)年に設立されました。2022(令和4)年6月に操業をスタートし、北海道での2度目の冬を迎えます。

 「仕事が好き。仲間が好き。会社が好き。」
 経営メッセージからもうかがえるとおり、従業員を大切にするその社風により、順調に人材確保を進められるクリーンな職場を見学させていただきました。

 まずは、企業概要について、中道社長にお話を伺いました。

 親会社である株式会社ザイマックスは、2000年にリクルートから「従業員参加型のマネジメントバイアウト」で独立・誕生したグループであり、現在グループ全体で年商1,000億円、従業員7,000人を擁する大企業です。
 不動産マネジメントを生業とし、社会の変化をとらえ不動産の見地から事業を拡大されてこられました。
 インバウンド需要の増加による訪日観光客の宿泊ニーズと、フルサービスホテルやビジネスホテルを中心とする日本のホテルストックのミスマッチに着目しホテル事業に参入するとともに、観光産業・宿泊産業を支える安定したリネン供給を図るため、株式会社ザイマックスカレス北海道が誕生しました。
 ホテルという建物ができても、その中の”清掃”や”リネンサービス”が滞ると、お客様を受け入れることができません。
なんと、令和に入ってできたホテル・リネンサービス会社はザイマックスグループの2社のみだそうです。
 ザイマックスカレス北海道は、シーツやタオルなどのリネン品を生産・供給することで北海道の観光を支えてくれる、まさに、”縁の下の力持ち”です。
現在、ザイマックスカレス北海道では、1日あたり15tのクリーニングが可能です。商圏とする札幌から千歳では、今後1日当たり150tほどのニーズが出てくると見込まれており、これに対応するために、今年の夏には新たな設備投資が予定されているそうです。

 いよいよ、工場見学です。
 各ホテルから運んできたリネン類を次々とマシンに投入します。
洗濯から脱水、そして乾燥までの様子を見学しました。工場といっても、そこまで大きな騒音はなく、また洗剤の良い香りも漂います。
 乾燥までされたリネンをたたむ工程です。
バスタオル、バスマット、フェイスタオル3つのサイズを検知して、それぞれのたたみ方で出てきます。
 ここで市長も体験してみました。
 次に、ガウン、パジャマの乾燥工程です。
 まるで遊園地のアトラクションのように次々とラインに乗って乾燥機に入っていきます。
 そして、シーツや掛布団カバーのエリアです。
 しわが伸びてまっさら綺麗になったシーツは、とても気分が良いですね。
 DXも進められています。
タオルやガウン、パジャマには小さいチップが埋め込まれており、このトンネルをくぐると各ホテルへの納品数が把握できます。
 ホテルのリネン類は、ホテルの所有物ではなくリネン会社のものだそうで、宿泊されたお客様が持ち帰られることもあるため、納品数と返却数の相違をチェックできるこのシステムは大変便利です。
 今回、工場を訪問し中道社長にいろいろとお話を伺いましたが、リネン事業についてよく理解するとともに、ザイマックスカレス北海道は、従業員を大切にしてくれる大変あたたかい企業だということを感じました。
 充実した研修制度をもとに未経験の方の積極採用を行い、近い将来には外国籍の方・障がいをお持ちの方など幅広い採用を検討するとともに、従業員の増員と定着を図るため待遇面の見直しも進められているそうです。
 また、工場自体の定休日を設けるなど従業員への負荷軽減を考えた工場運営をされています。
 こちらは、ドライバーさんの決意表明です。
こうすることで、ドライバーさんがどのような思いでリネンを運んでいるのかよく理解でき、従業員同士の相互理解が深まるとのことでした。
 「安定したリネン供給により北海道の観光産業を支えるしっかりとした土台が千歳にあることをPRしていきたい」
という、力強いお言葉をいただきました。

 北海道そして千歳の観光産業を盛り上げるため、株式会社ザイマックスカレス北海道の事業活動をしっかりとサポートさせていただきます。
 今後、ますます躍進されることを期待しております。

 お忙しいところ、ご対応いただきました中道社長、関部長、明村シニアマネージャー、田中マネージャーをはじめ従業員の皆様に改めて感謝申し上げます。